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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生57巻1号

1993年01月発行

文献概要

特集 提言—あすの公衆衛生

口腔保健

著者: 飯島洋一1

所属機関: 1長崎大学歯学部

ページ範囲:P.25 - P.27

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◆社会の変動と安定
 口腔領域の4大主要疾患(う蝕・歯周疾患・不正咬合・顎関節症)のうち,う蝕ならびに歯周疾患の発現には日常生活習慣との関連が強く認められている.この普遍的な2大疾患は,いわゆる習慣病の一種である.すなわち,う蝕の発現と進行に直接的に関与する糖質の摂取は,間食さらには食生活が,歯周疾患の発現と進行には日常の歯口清掃習慣の良否が,ポイントとなる.この意味において,小児を中心としたう蝕予防と,成人を中心とした歯周疾患の予防は,歯科公衆衛生の重要なテーマであり続けると思われる.習慣病である2大疾患の予防という面から将来の公衆衛生の方向性を考える時,変化しつつある今の社会を念頭におく必要がある.と同時に,社会には安定への根強い願望もある.これら両面から明日の歯科公衆衛生のあり方について考察をする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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