icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生57巻11号

1993年11月発行

文献概要

発言あり

お酒の効用

著者: 植田和子1 吉川武彦2 滝澤行雄3

所属機関: 1高知県保健環境部健康対策課 2国立精神・神経センター精神保健研究所 3秋田大学医学部公衆衛生学

ページ範囲:P.753 - P.755

文献購入ページに移動
「人と人との接着因子」
 高知県では県民の健康対策上,アルコールは切り放せない問題として常に取り上げられています.全国に比べて死亡率の高いものとして事故,自殺,肝疾患,糖尿病など,人口動態統計が公表されるたびに話題になります.いずれもアルコールが後ろに大きく控えているのです.県下の救急車に乗務する消防隊員の方々に,この死亡率の高さ,特に働き盛りの男性に顕著であるという話をしますと,死んだ人の何倍もお世話をしているからうなずけることだと賛同を得ました.
 男性のアルコール依存症患者の入院率が全国の約3倍にもなり,断酒会発祥の地でもあります.県民栄養調査の結果では酒類の摂取量が全国の1.8倍という高さでした.老人の比率が高く,若者が県外に流出していることを考慮すると,飲む人だけの平均飲酒量はもっと多いでしょう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら