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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生57巻12号

1993年12月発行

文献概要

特集 健康スポーツ科学の展開

エアロビックダンスと健康スポーツの推進

著者: 星永1

所属機関: 1埼玉県立衛生短期大学

ページ範囲:P.841 - P.845

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◆はじめに
 近年,健康に対する国民の認識はかつてないほどの高まりをみせている.この健康ブームに伴って健康科学に対する理解も深まってきた.その中で従来,身体を通しての美の表現であり,他のスポーツとは異なる性質をもつとみなされていたダンスも,トレーニングとしてのダンスという新しい領域を確立し,健康・体力づくりのための運動プログラムに取り入れられるようになってきた.それはK.H.Cooperのエアロビクス理論に基づき,1969年にJ.Sorensenが考案したエアロビックダンスである1).日本には1981年に紹介され,運動種目としての歴史は浅いが,その普及はめざましく,実施者は400万〜500万人にも及ぶといわれている.この理由には,ダンスの豊富な動作を利用して,かなりの努力を要するトレーニングも音楽に合わせて,飽きずに楽しく運動が行えるという他のスポーツにはない特徴を持つためであろう.
 ところで,健康的な生活を送るためには生涯にわたって運動を行い,体力の維持増進に努めることが必要である.しかし,本学の女子学生を対象に健康に関する調査を行ったところ,体育の授業以外に運動を行っていない者が8割以上おり,学生の運動不足が目立った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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