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特集 老人保健福祉計画策定のノウハウ
計画策定の意義—総合的な連携システムの確立
著者: 新井宏朋1 阿彦忠之2
所属機関: 1山形大学医学部公衆衛生学講座 2山形県酒田保健所
ページ範囲:P.84 - P.87
文献購入ページに移動わが国では,21世紀の超高齢化社会に向けて平成元年に厚生,大蔵,自治の三大臣の了解事項として「高齢者保健福祉推進十カ年戦略(ゴールドプラン)」が策定されたのをはじめとして,厚生省からは「アクティブ80ヘルスプラン」や老人保健法の「保健事業第3次計画」等が公表されている.そして,これと対応して,全国の都道府県や市町村には「地域保健医療計画」や「老人保健福祉計画」の策定が義務づけられている.本誌にもすでに昨年(92年)11月号に中俣,郡司両氏による保健医療計画の基本問題についての論著1)や,中野氏の老人保健福祉計画の策定についての解説2)が掲載されている.
本文では,これらの記事との重複を避け,筆者らの山形県における県レベル,2次医療圏レベル,市町村レベルでの医療計画,地域保健医療計画,老人保健福祉計画策定の経験から,市町村,保健所,福祉事務所での実際の保健と福祉計画策定の意義と問題点,ならびに今後の保健福祉活動への計画策定の“活かし方”について述べてみたい.
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