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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生57巻2号

1993年02月発行

特集 老人保健福祉計画策定のノウハウ

遠野市の実態調査と計画策定の取り組み

著者: 小原正巳1

所属機関: 1遠野市役所

ページ範囲:P.107 - P.110

文献概要

◆はじめに
 遠野市では,昭和60年から県立遠野病院をはじめ,市の医師会等の関係者のご協力により寝たきり老人訪問診療を実施し,これがきっかけとなって「保健」,「医療」,「福祉」の連携事業が行われて来た.この間,昭和63年には,国のモデル事業である「訪問看護等在宅ケア総合推進モデル事業」を実施し,これを機に,保健衛生課と福祉事務所の間に「老人在宅ケア推進室」を設置し,機構の上でも連携がスムーズに行われるようにした.
 遠野市での成功のカギは何といっても高齢者サービス調整チームの機能化にあり,1カ月2回定例化され,市内にあるサービス提供機関のサービス調整を一本化している.
 こういった事業が進むにつれて議会でも福祉に関する議論が多くなり,関心が高まっていることが感じられるようになった.
 市としても福祉に関する長期計画の必要性を検討して,市民の意識調査や要介護老人の実態調査を行った.その機が熟した頃とあいまって,国から「老人保健福祉計画」の考え方が示された.そこで遠野市としては平成3年度と4年度の2力年で取り組むことにした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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