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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生57巻3号

1993年03月発行

文献概要

特集 結核対策の最近の動向

非定型抗酸菌症の現状

著者: 坂谷光則1

所属機関: 1国立療養所近畿中央病院第二内科

ページ範囲:P.172 - P.175

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◆はじめに
 非定型抗酸菌(atypical mycobacteria)とは結核菌群(M. tuberculosis complex)以外の抗酸菌を一括した呼称であり,これらの菌による感染症を本邦では非定型抗酸菌症(atypical mycobacterial diseases:AM症)と呼び習わしている1,3).しかし,atypicalという形容は不適当であるとして,欧米ではnontuberculous mycobacterial diseases(NTM症)あるいは,diseases due to mycobacteria other than M. tuberculosis(MOTT症)と呼ばれることも多い2,4-8)のであるが,未だ適当な日本語訳がない.各症例での菌種が判明していれば,各菌種ごとにM. avium症あるいはM. kansasii症などと命名(診断)するのが最も正確であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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