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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生57巻7号

1993年07月発行

文献概要

トピックス

骨密度測定の行政的意義

著者: 相坂正夫12

所属機関: 1中野区保健衛生部 2中野北保健所

ページ範囲:P.487 - P.490

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●骨密度測定実施に至る経緯
 厚生省が,平成2年度からスタートさせた「高齢者保健福祉推進10カ年戦略(ゴールドプラン)」では,「寝たきり老人ゼロ作戦」を重要な柱の1つに掲げ,寝たきり予防の啓発活動を推進し,「寝たきりの原因となる病気やけがの発生予防」等の具体的な事業展開を積極的・総合的に推進することとしている.寝たきり(要介護)老人は,1990年70万人,1995年85万人,2000年100万人と推計されている.寝たきりの原因の第1位は脳卒中であるが,第2位は骨折で,厚生省が発表した「寝たきりゼロへの10カ条」でも,「第1条脳卒中と骨折予防,寝たきりゼロへの第一歩」と最初に述べられている.
 骨粗鬆症は,昔は単なる老化現象として扱われて,特に重大な病態とはされなかった.しかし,骨折が脳卒中に次いで寝たきり原因の第2位となり,その予防を考えるに当たって骨粗鬆症がクローズアップされたのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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