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保健活動—心に残るこの1例
Uさんとの出会い
著者: 村井千賀1
所属機関: 1石川県小松保健所
ページ範囲:P.507 - P.507
文献購入ページに移動その頃,市保健婦より,若年にもかかわらず,寝たきりになっている人の自立援助方法について相談があり,同行訪問することになった.訪問対象者のUさんは49歳の男性で,頸髄損傷であった.Uさんは仲間に胴上げをされた後,地面に落下し県立T病院にて,約2年間の入院生活を送った.入院期間中,訓練には熱心ではなく,臥床傾向が強く,退院時には,座位保持は20分ほどでめまいを訴え持続困難な状態にあり,ADLは食事のみが一応自立している状況だった.このため病院のリハスタッフからは,移乗動作など車椅子生活の自立は困難だろうとのことだった.
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