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活動レポート
「断酒の家」から街づくり—三重県からの報告
著者: 猪野亜朗1
所属機関: 1三重県立高茶屋病院
ページ範囲:P.580 - P.583
文献購入ページに移動「断酒の家」は施設ではない.街並みにつながる“家”である.この家には,現在11名の単身アルコール依存症者が暮らしている.彼らは断酒している限り,望むだけ入居できる.彼らのウチなのだ.
土曜日には,三重県全域から断酒会員が2階の例会場に集い,階下では県立高茶屋病院から“町医者と看護婦”がやって来て,診療所が開かれにぎわう.断酒の家は,断酒の最も困難と言われた単身者の“家”であり,会員や応援スタッフの“家”ともなる.こんな断酒の家に,1990年4月「アルコール問題を考える三重ネットワークの会」が誕生し,精力的活動が始まっている.三重の街並みの飲酒文化を変えようというのである.しかし,こんな断酒の家にも,波瀾万丈の過去があった.
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