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事業所が産業医に望む産業保健上の課題
著者: 井奈波良一1 岩田弘敏1 樫木直子1 吉田英世1 SM ミルボード1 河村容子1 永田知里1 藤田節也1 佐々木千早2 黒谷一郎3
所属機関: 1岐阜大学医学部衛生学教室 2岐阜県医師会 3岐阜労働基準局
ページ範囲:P.68 - P.71
文献購入ページに移動昭和47年,労働安全衛生法第13条において産業医制度が制定されて以来,50人以上の従業員を持つ事業所では産業医を選任して,その産業医に事業所の従業員の健康管理を委ねることになっている.しかし産業医といっても別に自らの主たる医療業務を持っていることが多いので,選任されてはいても事業所の期待どおり経済的,時間的にうまくやっていけるとはかぎらない.いずれにしても産業医が事業所で活動するには,その事業所の産業保健上の問題を認識し,その問題の大きさを把握し,それに応じて適切に対応していく必要がある.
そこで筆者らは岐阜県の50人以上の従業員を持つ事業所に対して,産業医に特に心を配って欲しい産業保健上の課題についてアンケート調査したので,ここに報告する.
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