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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生58巻10号

1994年10月発行

文献概要

調査報告

B型肝炎ワクチン接種による自覚症状出現に及ぼす影響

著者: 多田敏子1 三好保1 中村秀喜1 今木雅英1

所属機関: 1徳島大学医学部公衆衛生学教室

ページ範囲:P.734 - P.737

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●はじめに
 予防接種は,疾病予防の重要な対策1)として位置づけられている.多種類のしかも大量の病原菌にさらされる機会の多い医療従事者の健康管理は,その役割の遂行のためにもきわあて重要なことである.健康管理上,予防接種が有効なものの一つにB型肝炎があり,医療従事者へのB型肝炎予防対策としてのB型肝炎ワクチンの予防接種の実施報告2-5)も見られる.近年,予防接種に当たって,効果や身体への影響が指摘されている6-9)が,事前の調査によって自覚症状の出現状況が把握できれば,予防接種をより安全に実施することにつながる.B型肝炎ワクチン接種については主な対象者が成人であることや,一般的でないことから,抗体の獲得成績に注目した報告が多い.
 今回,B型肝炎ワクチンを接種した後に,体調の変化を訴えた者が多かったことから,事前に調査したアンケート結果との関連から自覚症状出現の要因を検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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