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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生58巻10号

1994年10月発行

文献概要

調査報告

全国市町村における高齢者の社会活動に関する実態調査の実施状況

著者: 玉腰暁子1 大野良之1 清水弘之2 五十里明3 橋本修二4 坂田清美5 中村利恵1 若井建志1 川村孝1 鈴木貞夫6

所属機関: 1名古屋大学医学部予防医学教室 2岐阜大学医学部公衆衛生学教室 3愛知県教育委員会 4国立公衆衛生院保健統計人口学部 5自治医科大学公衆衛生学教室 6愛知医科大学公衆衛生学教室

ページ範囲:P.738 - P.742

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 全国各市町村単位で実施されている高齢者に関する実態調査の現状を把握するとともに,各市町村では社会活動の指標としてどのような活動を想定し調査しているかを探るための調査を,1992年に全国3,261市町村(特別区含む)を対象に実施した.高齢者に関する実態調査は現在70%以上の市町村で実施されていることが明らかとなったが,調査は主に医療福祉面の観点から行われてきたものと推測された.高齢者の社会活動として今までに調査された項目は,市町村の人口規模により順位,頻度が異なっており,社会的に活動的と考えられる高齢者の姿は,用意された社会状況に応じて変化する可能性が示唆された.同様に高齢者の社会参加を促進するために各市町村が図っている主な施策は,市町村の人口規模で大きく異なっていた.したがって,社会的に活動的と考えられる高齢者像をとらえる場合には,社会参加そのものを規定する背景要因をも考慮する必要があると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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