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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生58巻10号

1994年10月発行

文献概要

保健行政スコープ

保健婦一人当たり受け持ち人口集団について

著者: 橋爪章1

所属機関: 1厚生省保健医療局企画課

ページ範囲:P.746 - P.747

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●はじめに
 日本人口を保健所または市町村に勤務している保健婦数で割り算をすると,保健婦一人当たり6千人(男3千人,女3千人)弱の人口集団を受け持っていることになる.この平均的人口集団では約10人の医師が医療施設で働いており,これらの臨床医を中心とした医療従事者の働きは,人口集団のうち医療機関と強く結び付いている群の健康度(予後)へ強く影響を及ぼしている.しかし,人口集団構成要素としては医療機関との結び付きが緩い群のほうが大きく,この群の健康度は,もっぱら保健婦等の公衆衛生活動従事者の働きに委ねられることになる.医療従事者と公衆衛生活動従事者との両者の働きによって人口集団全体の健康度が上下するわけであるが,これが集団間の格差となって諸保健衛生指標に表れてくることになる.人口集団全体の健康度にとって,保健婦等の公衆衛生活動従事者は医療従事者と同じく大きな影響力があるのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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