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特集 水と公衆衛生
飲料水供給と国際協力
著者: 小林康彦1
所属機関: 1(財)日本環境衛生センター
ページ範囲:P.787 - P.791
文献購入ページに移動不衛生な飲料水や不十分な生活用水のために健康が蝕まれ,また多くの労働時間が費やされている.水道が普及し,ときに渇水で断減水に悩まされることがあっても世界的には恵まれた状態にある日本では,世界の53億人の40%にあたる20億人以上が安全な飲料水や衛生施設のない状態におかれているという数字を実感としてイメージできる人は少ないと思われる.
世界的に水道整備は人類にとっての大きな課題として認識されており,それが,国連の提唱になる「国際水道と衛生の10カ年計画」(International Drinking Water Supply and Sanitation Decade,1981-1990)に集約され,「1990年までにすべての人に清浄な水を」の目標が掲げられた.
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