文献詳細
特集 老人保健福祉計画の推進
文献概要
■「老人福祉計画」の背景
1963年には,アメリカより1年早く,老人のための総合的な福祉法である老人福祉法が制定されたが,わが国の場合は,ヨーロッパ諸国に比べ,高齢化の進行は遅く,とくに医療,介護の費用がかかる後期老人層(75歳以上)人口の伸び率は,さらに低かった(図参照).
しかし,1970年代に入ると,少子化傾向の問題もふくめ,高齢化社会のコストをどのような形で負担するかという問題が,オイルショック後の経済成長の鈍化とともに,大きな社会的問題となってきた(1950〜1973年の平均年間経済成長率は10%,1974〜1990年は3.9%).
1963年には,アメリカより1年早く,老人のための総合的な福祉法である老人福祉法が制定されたが,わが国の場合は,ヨーロッパ諸国に比べ,高齢化の進行は遅く,とくに医療,介護の費用がかかる後期老人層(75歳以上)人口の伸び率は,さらに低かった(図参照).
しかし,1970年代に入ると,少子化傾向の問題もふくめ,高齢化社会のコストをどのような形で負担するかという問題が,オイルショック後の経済成長の鈍化とともに,大きな社会的問題となってきた(1950〜1973年の平均年間経済成長率は10%,1974〜1990年は3.9%).
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