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日本の歯科界では,現在「8020(はちまるにまる)」運動を展開している.これは全身の平均寿命が80という長寿時代に,歯の平均寿命がその半分しかないという現状から,80歳まで20本の歯を残そうというキャンペーンである.折しもWHOでは,本年の4月からの1年間を世界口腔保健年に指定して,世界的な口腔の健康の伸展運動を展開することになって準備が進められている.日本で展開している「8020」も,これを機に,弾みをつけて力を入れていかねばならないと考える.これには口腔保健医療関係者の努力はもとより,ケアを中心とした事柄が重要であるだけに,国民の認識と価値観の改革が必要であると考える.ここで21世紀にわたる口腔保健の目標と課題および対策の要点に触れてみたい.
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