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特集 現在からみる公害
環境行政—最近の動向
著者: 牛尾光宏1
所属機関: 1環境庁大気保全局企画課
ページ範囲:P.634 - P.638
文献購入ページに移動平成5年11月,念願の環境基本法が成立した.環境基本法は,公害対策行政の基幹的法律であった公害対策基本法と自然保護行政の基幹的法律である自然環境保全法の両者を,より広い環境という観点から統合したものであるが,この法律の成立に伴い,公害対策基本法が廃止され,自然環境保全法の一部が改正されたことから理解されるように,環境基本法の骨格となっているのは公害対策基本法である.
したがって,環境行政全般に関する最近の動向にしろ,その中でも特に公害問題に焦点を当てるにしろ,環境基本法について触れざるを得ない.そこでまず,環境基本法制定の必要性とも深く関連する環境問題の変遷に触れ,そして,公害対策基本法と比較の上で環境基本法における主たる改正・新たな規定を紹介し,さらに,環境行政・公害問題に関する今後の展望等について私見を記すこととしたい.
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