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特集 公衆衛生の新たな地平 未来に向かう公衆衛生の基盤づくり
精神保健センター—公衆衛生・地域保健と精神保健
著者: 吉川武彦1
所属機関: 1国立精神・神経センター精神保健研究所精神保健計画部
ページ範囲:P.32 - P.35
文献購入ページに移動これまで「公衆衛生」といいならわされてきたものは,「地域保健」といわれるようになったように,これまで「精神衛生活動」といいならわされてきたものが,「精神保健活動」といわれるようになった.そこには『衛生(Hygene)』から『保健(Health)』という思想的変換があったことをうかがわせる.
つまり,「公衆衛生」を本来の「Public Health」に戻そうとする再転換が,この特集のテーマである「未来に向かう公衆衛生」ということになると考えている.とはいえ,公衆衛生がこれまでも,そしてこれからも地域住民の健やかさに関わる地域保健を軸に活動を展開し続けることは確かであろう.その意味で地域精神保健は地域保健活動の一翼を担い,地域住民のこころの健やかさに関わり続けることになる.
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