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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生59巻11号

1995年11月発行

文献概要

連載 疾病対策の構造

疾病対策における時間と空間

著者: 倉科周介1

所属機関: 1東京都立衛生研究所

ページ範囲:P.762 - P.766

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 疾病対策の基本は,病気の原因を社会とその成員から遮断することである.効果的な治療法のない病気については,特にこの基本に徹することが唯一の対策となる.病気は広い意味の原因との出会いによって,発病や経過が決まってくる.病気の集積点とは,そうした要因と交錯する生涯経路を持った個体が集まってできる時間的,空間的な特異点である.また,個体の病気を溯ってゆけば,論理的には要因の作用した位置に辿りつき,その集積点を特定することもできるはずである.疾病対策において,事象の時空間位置を特定することの意味について考えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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