icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生59巻12号

1995年12月発行

文献概要

視点

水と空気と地球環境

著者: 溝口次夫1

所属機関: 1佛教大学社会学部

ページ範囲:P.810 - P.812

文献購入ページに移動
 ヨーロッパ第2の大河ドナウ河はドイツ西南部のシュバルツバルトを源としてオーストリア,チェコスロバキア,ユーゴスラビアなど7カ国を流れて黒海に注いでいる.その間,上流の国の汚染を下流の国が負う,いわゆる越境汚染の影響で早くから国際問題となっていた.また,スカンジナビア諸国は1960年代に酸性雨の被害が明らかになっているが,その原因はイギリスおよび東部ヨーロッパから長距離輸送されたものであると報告されている.幸い,わが国は四面が海に囲まれている地理的条件のため,上流の自治体からの汚濁を下流の都市が被るということはあっても,国際的な環境問題は最近まで起こっていない.しかし,空気,水は地球上を境界なしに覆っており,地球上で最も美しいはずの南極でさえも,北半球からの汚染の影響を受けている.以下に大陸的規模,地球的規模の環境汚染うち,国際的にとくに注目されている課題について,その影響に視点をあてて解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら