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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生59巻12号

1995年12月発行

文献概要

特集 公衆衛生/予防医学と分子生物学

癌の予防と早期発見へのアプローチ—大腸癌の遺伝子診断

著者: 湯浅保仁1

所属機関: 1東京医科歯科大学衛生学

ページ範囲:P.834 - P.836

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はじめに
 近年,癌から多数の遺伝子の変化が報告され,癌は遺伝子の異常により起こることが明らかになった.遺伝子の変化は癌の発生・進行・転移の各段階に作用していることがわかり,逆に遺伝子を調べることによりその癌の性質を明らかにできるようになりつつある.さらに近年のDNA解析の進歩ともあいまって癌の遺伝子診断が可能となった.
 本稿では大腸癌(直腸癌も含む)にしぼって遺伝子診断を概観するが,ほかの癌においても同様に調べることが可能である1).大腸癌は近年日本人に増えている癌であり,遺伝性に発症する場合もある.遺伝子変化も詳しく調べられており,癌の遺伝子診断の代表たりうる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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