文献詳細
特集 公衆衛生/予防医学と分子生物学
環境/産業保健と分子生物学—環境発がん物質によるDNA損傷機構の解析
著者: 平工雄介1 川西正祐1
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科社会予防医学講座(公衆衛生学)
ページ範囲:P.844 - P.847
文献概要
発がんはDNA損傷に基づく突然変異が積み重なり,いくつかのステップを経て起こると考えられている.特にがん原遺伝子の活性化とがん抑制遺伝子の不活化が発がんにおいては重要である.われわれは,化学物質によるがん原遺伝子およびがん抑制遺伝子への作用について解析するため,がん原遺伝子のc-Ha-ras遺伝子あるいはがん抑制遺伝子のp53遺伝子を含むDNA断片をサブクローニングし,それらを用いてDNA損傷機構の解析を行った.
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