icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生59巻12号

1995年12月発行

文献概要

連載 疾病対策の構造

隔離の成熟

著者: 倉科周介1

所属機関: 1東京都立衛生研究所

ページ範囲:P.867 - P.869

文献購入ページに移動
 病気の原因に接触しなければ病気は起こらない.この認識から疾病対策は出発すべきである.にもかかわらず,過去の疾病対策は,むしろ起こった病気への対応という立場から発想され組織されてきた.つまり,病気の存在を頼りにし,病気ともたれあった疾病対策である.医学教育またしかり.皮肉な見方をすれば,病気にとっては与しやすい対策だったともいえる.だが,わが国の病気は,いま明らかに衰微の方向に向かっている.それはもっと別な,いわば“不作為の疾病対策”の成功によるのではないか.これが今回の主題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら