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連載 都道府県医師会の公衆衛生活動
愛知県医師会の公衆衛生活動—医療機関機能連携支援情報システムの構築
著者: 加藤順吉郎1
所属機関: 1愛知県医師会
ページ範囲:P.136 - P.137
文献購入ページに移動わが国は21世紀に向けて超高齢化社会が進むといわれている.さらに最近良質な医療を効率的に提供することが求められている.すなわち組織医療である病院とかかりつけ医機能を備えて全人的医療を求められる開業医との機能分担と連携こそが最も重要な課題である.
各地域において限られた保健,医療,福祉資源ならびに制約条件のなか,それぞれの固有な地域特性を考慮したユニークな地域保健,医療,福祉のシステム化すなわち地域保健医療福祉システム(以後,略して地域医療システムと呼ぶ)の構築が必要となってきた.これには,次に示す4つの主要なシステム化課題がある.(1)プライマリ・ケア機能を中核とした在宅ケア支援システムの構築,(2)住民をも含めた地域関係者の人材育成確保と円滑な人間関係,信頼関係の構築,(3)各種施設,機関における適切な機能分担と連携体制の構築,(4)総合的な保健,医療および福祉情報ネットワーク・システムの構築である.また必要な人に,より適切な保健・医療・福祉サービスを,よりタイムリーに地域のなかで効率的かつ効果的に提供する必要がある.
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