icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生59巻4号

1995年04月発行

連載 保健活動—心に残るこの1例

老人性痴呆の単身生活者と家族についての一考察

著者: 萩原律枝1

所属機関: 1北九州市小倉北保健福祉センター福祉第一部保健福祉課

ページ範囲:P.289 - P.289

文献概要

 北九州市は,平成5年10月1日より保健と福祉の統合を目的として,年長者相談コーナー(以下,コーナー)を設け,ケースワーカー,保健婦の主査を各1名配置し,老人問題の窓口の役割をとっている.
 T氏については,地区民生委員から平成6年3月22日にコーナーに相談があり,5月6日にコーナーから地区担当保健婦に訪問指導の依頼があった.依頼の内容は,「県営住宅の4階で単身生活をしているT氏の部屋から蝿が異常発生し,同住宅内の住民が困っている.また,本人の安否も気になる.コーナーから長男に,今後の処遇を話し合うため来所の依頼の電話をしたが,仕事の都合を理由に来所しなかった.また,近所に住む甥宅に電話するも,T氏の面倒をよくみていた甥の嫁は,乳ガン手術後のため,現在T氏の援助ができない状態である」というものであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら