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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生59巻5号

1995年05月発行

特集 水銀汚染—水俣病よりグローバルな環境問題へ

中華人民共和国松花江流域の有機水銀汚染

著者: 加藤寛夫1

所属機関: 1国立水俣病研究センター

ページ範囲:P.333 - P.335

文献概要

はじめに
 1958年に中華人民共和国,東北地方(旧満州)吉林省にある吉林化学工業工司でアセトアルデヒドの生産が開始された.
 用いられたアセトアルデヒドの生産工程は水俣市の新日本窒素株式会社および新潟県の阿賀野川上流の昭和電工,鹿瀬工場で有機水銀が副生された方法と全く同一のものであった.そのため,触媒として使用された無機水銀から副生された有機水銀が工場廃水とともに第2松花江(図1)に流出し,沿岸流域が汚染された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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