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特集 少子化時代への対応
少子化時代—国の取り組み「エンゼルプラン」
著者: 冨澤一郎1 土居眞1
所属機関: 1厚生省児童家庭局母子保健課
ページ範囲:P.392 - P.394
文献購入ページに移動平成5年のわが国の出生数は118万人であり,これは戦争直後(昭和22年)の268万人の半分以下である.また,合計特殊出生率(女性が一生の間に産む子どもの数を示す)は,1.46と史上最低を記録している.少子化傾向が継続することは,子ども同士のふれあいを減少させ,子どもの自主性や社会性を育ちにくくし,また若年労働力の減少等による社会の活力を低下させるといった影響がでる懸念をもたらしている.
こうした状況を踏まえ,平成6年12月,厚生省,文部省,労働省,建設省の4省により「今後の子育て支援のための施策の基本的方向について(エンゼルプラン)」を策定し,子ども自身が健やかに育っていける社会を形成していく基本的な考え方を示したところである.
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