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特集 阪神・淡路大震災時における保健医療活動
大震災時における援助活動—問われる公衆衛生活動
著者: 櫃本真一1
所属機関: 1愛媛県保健環境部健康増進課
ページ範囲:P.489 - P.491
文献購入ページに移動あの日の明け方,松山は,震度3とはいいながら,確かに今までとは違う「ゆれ」の恐怖を経験していた.ベッドの上でただじっとしていたことを覚えている.しかし,阪神地域でこんな悲惨な災害が起こっていたことを知ったのは,昼のニュースがはじめてだった.
世界各地の状況でさえ即座にキャッチできると思いこんでいた私にとって,この情報の遅れは意外であった.昨今,厚生省など中央からの行政ルートによる情報よりむしろ,マスメディアのほうが先行することに慣らされてはいたが,迅速かつ正確な情報伝達が行政機構において著しく遅れをとっている現実を痛感せざるを得なかった.
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