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原著
腸チフス・パラチフス3種混合ワクチン豫防注射の際の注射方法と注射後のヴィダール反應との關係
著者: 倉石龍雄1
所属機関: 1日本鋼管病院内科
ページ範囲:P.29 - P.33
文献購入ページに移動しかしながらこのまゝ注射を續行せば,當時増産の必要に迫らるゝ當工場の生産にも影響するところ少なからずと思考され,以後試驗的に0.1 c.c.宛皮内注射による方法を行つたところ,副作用を或程度減少せしめることができたが,なお若干の副作用を訴える者も少なくなかつた。この0.1 c.c.宛皮内注射法は副作用を輕減せしめる目的で定められたものであるが(1),この實施に當つては本法と0.5 c.c.宛皮下注射法との間に注射後のヴィダール反應に幾何の差異を認め得るやを,基礎的に檢討しておくことは必要と思われるので,次の如き實驗方法によりこの點を追求し,ある程度の結果を得たのでこゝに報告する。
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