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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生6巻3号

1949年09月発行

文献概要

原著

受胎調節の實際

著者: 森山豊1

所属機関: 1愛育研究所母性保健部

ページ範囲:P.163 - P.166

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 受胎とは腟内に射精された精子が,卵管内で精子と相會し,その受精卵が子宮内膜に着床することである。それ故受胎を防止するためには,受胎成立までの過程のいずれかを切斷すればよいのであるから,各種の方法がある。受胎調節或は狹義の産兒制限とは,受胎能力を障害することなく,ある欲する期間だけ妊娠することを避けることをいう。したがつて,去勢や斷種などによつて,永久避妊を行うことは,受胎調節とはいわない。人工妊娠中絶などは,もちろん受胎調節にはふくまれない。受胎調節或は産兒制限は,特別に新しいことではなく,昔から,又いずれの國でも,何らかの方法で行われてきたものである。
 たゞその方法が不確實であつたり,或は心身に弊害があるものであつてはならない.それで受胎調節法として,一般に普及せしめるものとしては次の條件を具備していなければならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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