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活動レポート 長崎県琴海町の保健福祉計画の策定とケアマネジメントの展開・5
具体的展開としてのケアマネジメントの考え方
著者: 森俊介1
所属機関: 1国民健康保険琴海町立病院
ページ範囲:P.732 - P.735
文献購入ページに移動ケアマネジメントの具体的な方法については,どの町でも苦労されていると思う.今まで述べてきたように,われわれの町でも手探りはあったが,昭和62年から保健,医療,福祉の関係者が「ケアカンファレンス」と称して,定期的に在宅のお年寄り,障害者,退院の近い患者さんに対して処遇会議を開催していた.しかし,在宅介護支援センターの開設後,ここを要とするシステムを試行することにより,それまで以上に3者の連絡がスムーズにとれるようになった.クライエントにとっても1回の相談で,しかも短期間で問題の解決がしてもらえるようになったと好評であった.このことが評価されたのか,平成5年に長崎県より,どこの町にでも普遍化できる「保健,医療,福祉の連携」の方法を答申するようにとの依頼があった.2年間のディスカッションと試行の末「保健・医療・福祉連携推進モデル事業報告書」として,平成7年2月に答申した.この報告書はわれわれの町でのやり方であり,すべての町に普遍化できるとはとても思えないが,それぞれの自治体が,独自の方法も編み出すためのヒントになり得ると考えている.
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