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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生60巻10号

1996年10月発行

文献概要

調査報告

基本健康診査におけるHBs抗原・HCV抗体検査の必要性について—肝癌対策としてのHBs抗原・HCV抗体検査の意義

著者: 重藤和弘12 岡上武3 岩井眞樹3 能登直4

所属機関: 1元 京都府保健福祉部健康対策課 2現 厚生省保健医療局疾病対策課臓器移植対策室 3京都府立医科大学第三内科学教室 4京都府木津保健所

ページ範囲:P.743 - P.747

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 本邦において肝癌は平成4年で全がん死の11.6%を占め,部位別の第4位1)となっており,早期診断を含めた早急な対策が求められている.
 しかし,原発性肝細胞癌(以下「HCC」とする)は患者の95%以上において,B型肝炎ウイルス(以下「HBV」とする)およびC型肝炎ウイルス(以下「HCV」とする)が陽性の肝硬変患者や慢性肝炎患者に発症することから,肝癌対策としては,老人保健法に取り入れられた胃癌検診,肺癌検診,大腸癌検診などのように,地域住民すべてを対象とし,癌の早期発見を目指した方法にはなじみにくいと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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