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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生60巻11号

1996年11月発行

文献概要

報告

女性とエイズ

著者: 兵藤智佳1

所属機関: 1東京大学大学院教育学研究科

ページ範囲:P.828 - P.830

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 現在,世界のエイズの問題は同性間よりも異性間の性行為による感染が深刻化している.とくに,東南アジア,アフリカなど感染者の数が近年急激に増加している地域では女性のHIV感染の割合が増えつつあり,その対策が急務である.
 「女性とエイズ」という議論の中では「Commercial Sex Workers(売春婦,以下CSW)」の感染に関する議論が積極的に行われてきた歴史的な経緯があるが,現在,女性のHIV感染は夫や恋人といった特定のパートナーからの感染が主となりつつある.世界各地ですでにエイズは「一般の家庭」の中に存在している.エイズは不特定多数の人と性行為を行う女性だけの問題ではない.それは性行為を行うすべての女性の問題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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