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特集 小児期の成人病
小中学生における小児期の成人病対策
著者: 坂本元子1
所属機関: 1和洋女子大学生活学科
ページ範囲:P.864 - P.868
文献購入ページに移動慢性疾患の病変がすでに小児期から始まっていると憂慮しはじめたのはアメリカで,小児期からの成人病の重要性が1970年代のThe Bogalusa Heart Study1,2),で明らかにされ,その他の地域の報告でも指摘されている3).動脈硬化の発症については,成人では多価不飽和脂肪酸の摂取はコレステロールやLDL・HDLコレステロール値と負の相関を示しているという報告や,小児期からの高コレステロール食の摂取は大動脈のエステル型コレステロールの酵素活性に変化をもたらすなど,食事性の影響が高いことが示唆されている4).
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