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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生60巻12号

1996年12月発行

文献概要

調査報告

これからの伝染病防疫に望まれる体制—保健所医師らに対する防疫経験のアンケート調査より

著者: 足達淑子1 中村良子2 横田清3

所属機関: 1福岡市博多保健所 2福岡市健康づくりセンター 3福岡市南保健所

ページ範囲:P.891 - P.894

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 伝染病の減少1)により,保健所の医師が防疫業務に従事する機会が著しく減少した.それに伴い,医師の伝染病に関する知識や技量は,その経歴により差が生じていることが推察される.
 一方,全国レベルでは赤痢の集団発生なども散見され2,3),輸入感染症はさらに拡大している4,5).エボラ出血熱2)やコレラの新種6)の発生などでも,行政の迅速かつ的確な対応が要求される新たな時代を迎えている.ところが,平時の防疫体制にかかわらず伝染病の集団発生は予見不可能であり,上記の状況を考えると,保健所の現状が必ずしも十分な体制とは考えにくい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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