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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生60巻6号

1996年06月発行

文献概要

特集 感染症の新たな動向

日和見感染の動向

著者: 古谷信彦1 山口惠三1

所属機関: 1東邦大学医学部微生物学教室

ページ範囲:P.377 - P.382

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 日和見感染は通常compromised host(易感染宿主)に対する弱毒菌(平素無害菌)による感染と定義されている.
 日和見感染は院内感染として発症することが多く,難治性であり,患者はしばしば重篤な状態となる.近年,このような日和見感染が増加し問題となってきているが,その背景には戦後50年余りの間に,1)種々の抗菌薬が開発され,消費量も飛躍的に増加したが,その結果,感染症の原因微生物が耐性菌を中心としたものに変貌してきたこと,2)医療の進歩によってcompromised hostが増加してきたことが挙げられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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