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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生60巻6号

1996年06月発行

文献概要

特集 感染症の新たな動向

ヘリコバクター・ピロリと胃疾患

著者: 井本一郎1 橋本康司1 中尾一之1 池村典久1 田口由紀子1

所属機関: 1三重大学医学部第三内科

ページ範囲:P.386 - P.389

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 ヘリコバクター・ピロリ(以下HP)は1983年WarrenとMarshallによって胃粘膜生検組織より分離・同定されたグラム陰性桿菌で,胃炎,消化性潰瘍,胃癌,MALTリンパ腫の発生に密接な関連性を有することが知られている.本菌の感染は広く世界中に分布し,低開発国ほど感染率が高い1)ことが報告されている.本菌を除菌することで消化性潰瘍の再発率が著明に低下することから近年除菌治療が精力的に行われている2).本稿ではHP感染を疫学,予防の面を中心に述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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