文献詳細
新しい保健・福祉施設
文献概要
山形県最上町は,奥羽山脈の山懐に位置したカルデラ地形で,夏は冷たい東風「やませ」,また,冬は豪雪に悩まされながらも,義経ゆかりの瀬見温泉,芭蕉ゆかりの赤倉温泉を擁した農業と観光の町です.人口約12,500人,高齢化率22%という中で,若者の流出が続き,単身老人,老夫婦のみの世帯も多く,地域包括ケアシステムの確立が急務となっております.
昭和29年に開院した国保直診の町立最上病院は,医師不足などの要因が重なり慢性的な赤字が続き,町議会では病院不要論も出てくる状況の下では,まず医療部門の充実がポイントであり,町内50集落を夜間に訪れて開く健康座談会,日中忙しい,またアクセス手段に乏しいなどの理由で受診が遅れがちになることに着目して,週1回18〜21時まで開院して利便性を図る,往診,訪問診療,訪問看護の強化,在宅ケアの充実などが評価され,累積赤字を解消し,単年度収支が黒字というところまでこぎつけたわけです.また,既存の温水プールを利用しての中高年向けの水遊び教室の開催も好評でした.
昭和29年に開院した国保直診の町立最上病院は,医師不足などの要因が重なり慢性的な赤字が続き,町議会では病院不要論も出てくる状況の下では,まず医療部門の充実がポイントであり,町内50集落を夜間に訪れて開く健康座談会,日中忙しい,またアクセス手段に乏しいなどの理由で受診が遅れがちになることに着目して,週1回18〜21時まで開院して利便性を図る,往診,訪問診療,訪問看護の強化,在宅ケアの充実などが評価され,累積赤字を解消し,単年度収支が黒字というところまでこぎつけたわけです.また,既存の温水プールを利用しての中高年向けの水遊び教室の開催も好評でした.
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