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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生60巻7号

1996年07月発行

文献概要

視点

らい予防法廃止と公衆衛生行政の反省

著者: 大谷藤郎123

所属機関: 1財団法人藤楓協会 2国際医療福祉大学 3厚生省公衆衛生審議会

ページ範囲:P.448 - P.449

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 89年間続いてきたらい予防法は今年3月27日国会で廃止が議決され,4月1日から施行された.
 これに伴い強制隔離と終生収容を内容としてきたわが国独自の絶対隔離のハンセン病患者管理体系はあっという間に崩れ去り,らいの病名もハンセン病と改められた.ハンセン病の年間新発生はすでに10名前後であり,後遺症の人々が6,000人程度であることから,恐怖と差別の代名詞であった「らい」は法律も実態も名実ともにわが国から消滅した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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