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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生60巻9号

1996年09月発行

文献概要

保健行政スコープ

病原性大腸菌O-157による一連の食中毒事件について

著者: 新木一弘1

所属機関: 1厚生省生活衛生局食品保健課

ページ範囲:P.673 - P.675

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 今年5月以来かつてない規模で広がりを見せている食中毒事件の原因菌,病原性大腸菌O-157(以下「O-157」と略)は,1982年アメリカオレゴン州とミシガン州でハンバーガーによる集団食中毒事件において,患者の糞便から原因菌としてはじめて見つかりました.
 日本においては,1990年に埼玉県浦和市の幼稚園で汚染された井戸水により死者2名を含む268名に及ぶ集団発生が報告された以降,注意を要する食中毒の原因菌として知られています.平成7年度までに,わが国でもこの菌により10件の集団食中毒などの事例が報告されて,合計3名の死者が出ています.なお,これまで,毎年100人ほどの感染者(食中毒だけと限りません)が報告されています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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