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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生61巻1号

1997年01月発行

文献概要

報告

埼玉県における胃腸炎患者からのウイルス検出状況について

著者: 内田和江1 篠原美千代1 島田慎一1 後藤敦1

所属機関: 1埼玉県衛生研究所疫学部ウイルス科

ページ範囲:P.55 - P.58

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 ウイルスに起因する胃腸炎は冬期に流行する乳児嘔吐下痢症や感染症胃腸炎のほか,食品の媒介により食中毒様に発生する場合や施設内感染により集団発生する場合がある.その原因ウイルスもロタウイルス,アデノウイルス,SRV(小型球形ウイルス:ノーウォーク様ウイルス,カリシウイルス,アストロウイルスを含む),エンテロウイルスなど様々であり,集団発生以外のいわば散発的に発生する乳児嘔吐下痢症や感染性胃腸炎と集団発生の胃腸炎とでは,よく検出されるウイルスは異なっている.これらウイルス性胃腸炎における原因ウイルスの検出,血清型調査,感染源などの疫学的調査などは効果的予防対策の施行のためにも重要と考えられ,当所でも県内の胃腸炎患者検体のウイルス検査や食中毒様事件および施設内での集団胃腸炎におけるウイルス学的検査を行っている.今回,当県での食中毒様事件および施設内発生などの集団発生事例と乳児嘔吐下痢症,感染性胃腸炎などの散発性胃腸炎について,過去4〜5年間のウイルス検出状況をまとめ,その傾向を観察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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