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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生61巻10号

1997年10月発行

文献概要

連載 暮らしに潜む環境問題

ディーゼル排気微粒子

著者: 前田和甫1

所属機関: 1東京家政大学

ページ範囲:P.746 - P.751

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1.なぜディーゼルなのか
 本編のタイトルはディーゼル排気微粒子であり,ディーゼル排気ガスではない.従来からディーゼル排気という時には,一般的に排気微粒子とガス状の排気物(CO,CO2,NOxその他多種類の揮発性有機化合物(VOC))の両者を含んだものであった.あえてディーゼル排気微粒子とタイトルを選ぶのは,最近の研究で汚れた空気の健康影響はガス状汚染物の濃度よりも粒子状汚染物の濃度との関連が強いことを示す優れた疫学調査が相次いで発表され,世界的に認知されてきているがゆえと了解している.ディーゼル排気の健康影響が問題になっているのもまさにその主成分がサイズの小さな微粒子で,肺の奥まで吸入され得るのが大半を占めているからなのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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