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文献概要
特集 現代の危機管理
O157感染症集団発生の経験から
著者: 押田訓英1
所属機関: 1堺市環境保健局衛生部
ページ範囲:P.907 - P.910
文献購入ページに移動調査が進むにつれて,当初患者が学童に集中し,調査開始2時間後に200名を超える患者発生を把握したため,同日午後3時に環境保健局長を本部長とする「堺市学童集団下痢症対策本部」を設置した.14日の午後3時には,本市衛生研究所において有症者検便26検体のうち13検体から腸管出血性大腸菌O157(以下,「大腸菌O157」という)を検出,今回の学童集団下痢症の原因菌と断定した.患者数はその後,時間を追って増加したため,16日に市長を対策本部長とし,全庁をあげて取り組む体制を確立した.
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