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特集 ノーマライゼーションの実現へ
ノーマライゼーションとアメリカ障害者法—とくに日本の障害者施策と比較して
著者: 斎藤明子12
所属機関: 1全国自立生活センター協議会 2コミュニティサポート研究所
ページ範囲:P.397 - P.401
文献購入ページに移動しかしなぜか「アメリカ障害者法・ADA」が制定されたときのような「何かが変わる」という確かな予感,熱い期待が感じられない.1973年に,ある法律家がリハビリテーション法(以下,リハ法と略)にすべりこませた「障害に基づく差別を禁止する」という条文が燃え上がらせた障害者自身による権利擁護運動,自立生活運動は障害者に対する世間の考えを一変させてしまった.「障害者が望んでいるのは保護と愛情,親切な特別扱い」と決め込んでいた世間に対し彼らは「私たちが望んでいるのは平等な機会と社会への参加」と高らかに宣言したのである.その後,1978年には障害者自身が運営することを要件とする自立生活センターに予算がつき,1988年には「公正住宅法」が成立.4戸以上の集合住宅は障害を持つ人にも使えるようにしなければならなくなった.
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