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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生61巻6号

1997年06月発行

文献概要

連載 暮らしに潜む環境問題

ダイオキシン(1)

著者: 宮田秀明1

所属機関: 1摂南大学薬学部

ページ範囲:P.414 - P.419

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 ダイオキシン類はポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン(PCDD),ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)およびコプラナ-PCB(Co-PCB)からなる化合物の総称である.それぞれ多数の異性体が存在するが,表1に記載する30種類のものについて毒性評価を行っている.Co-PCBはノンオルト(Non-Co-PCB),モノオルト(Mono-Co-PCB)およびジオルトCo-PCB(Di-Co-PCB)に大別できるが,Non-Co-PCBは毒性が強く,環境汚染的に影響が大きい.
 毒性評価対象のダイオキシン類には2,3,7,8-TCDDの毒性を1としたときの相対毒性である2,3,7,8-TCDD毒性等価係数(TEF)が設定されており,(表1),各異性体の実測濃度にTEFを乗じた値の総和を2,3,7,8-TCDD毒性等価量(TEQ)とし,この数値を用いて毒性評価が行われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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