公衆衛生61巻7号

1997年07月発行

特集 大学の公衆衛生50年

群馬大学公衆衛生学教室の歩み—社会のニーズに応えて

著者： 鈴木庄亮¹

所属機関： ¹群馬大学医学部公衆衛生学

ページ範囲：P.461 - P.464

文献概要

　群馬大学は旧七帝大医学部，旧六大学医学部に続いて，第二次大戦期に軍医養成のために創られ終戦後も存続した八医学専門学校が発展した医学部（いわゆる新八）の一つである．したがって衛生学の歴史は旧大学では百年前後だが，公衆衛生の歴史は前記のどの大学も約50年と新しい．群馬大学はこの50年にわずか3人の教授を持ったに過ぎない．50年を振り返って，以下にこの3教授の時代とその教育・研究活動を忠実に跡づけてみる．