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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生61巻8号

1997年08月発行

文献概要

連載 暮らしに潜む環境問題

自動車排出ガス汚染

著者: 前田和甫1

所属機関: 1東京家政大学

ページ範囲:P.578 - P.581

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1.自動車排出ガスの主な物質と人への影響
 この問題は環境白書にいう「大都市圏等への負荷の集積による問題への対策」に該当する.大都市周辺に人・物が集積し交通,物流の需要が増大・集中した結果である.問題の内容について個条的に述べ,その対策,解決の方向にも触れていきたい.
 現在国内の道路を走る車はガソリン車とヂーゼル車が主体である.いずれも石油系の燃料によって走るので大量のCO2を発生する.CO2は今日の地球環境問題上の温室効果ガスの主体とされているもので,最近の推計によると,人為的な発生源の大半は化石燃料(石炭,石油,燃料ガス)の使用によるもので,わが国ではその中の20%が運輸部門,さらにその85%程度(すなわち全体の17%程度)が自動車からの寄与によるとされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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