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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生61巻9号

1997年09月発行

文献概要

視点

国際医療協力のあり方—WHOの立場から

著者: 江上由里子1 古知新1

所属機関: 1WHO結核対策部

ページ範囲:P.610 - P.611

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 人類はこれまで,伝染病や寄生虫疾患をはじめ多くの病気と闘ってきた.天然痘は根絶され,ポリオは,アメリカ地域においては既に根絶され,これらは,既存の医療技術による対策を,世界保健機関(World Health Organization,WHO)のリーダーシップの下に成功させた例である.国際医療協力とは,ある地域,または地球規模の保健医療問題を,国際間で解決することである.既存の技術をどのように活用して世界的な効果をいかに出すかが,国際医療協力の最大の課題である.結核との闘いは今後まだ半世紀以上は続くと予測されるが,現在その対策は着実に成果を上げている.今回は,既存の診断法・治療法が確立し,グローバルな効果の評価が可能なものを対象に,結核対策を例に国際医療協力のあり方を考えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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