文献詳細
文献概要
総説
自覚的健康度と生命予後
著者: 川田智之1
所属機関: 1群馬大学医学部公衆衛生学教室
ページ範囲:P.746 - P.750
文献購入ページに移動このような質問文が用いられる背景として,1)自覚的健康度は各個人が設定する健康の目標レベルに対する相対的な健康レベルであること,2)ある時点での評価にもかかわらず過去を踏まえた,すなわち評価に時間軸を含んだ健康度指標であること,3)国民生活基礎調査大規模調査でも対象者を6歳以上(ただし保護者の協力のもと)としているように,質問に対する回答が容易であること,などのメリットがある.この質問文は欧米での疫学調査でも1970年代から取り入れられはじめ,1980年代になると,それは生命予後や疾病発生の予測指標として使用されてきた.
掲載誌情報