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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生62巻11号

1998年11月発行

文献概要

調査報告

ミャンマー北部の注射薬物濫用者のエイズに関する知識と危険行動

著者: 大森絹子1

所属機関: 1金沢大学医学部保健学科

ページ範囲:P.817 - P.821

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 ミャンマーは長年にわたり不法のケシ栽培の産地国として,そして精製されたアヘン,つづくヘロインの世界市場への介入国として名をつらねてきた.ミャンマーの薬物問題は隣国であるタイ,中国南部のユンナン省,北東インドのマニプルといった国境沿いの広範囲の地域に及んでいった.
 注射による薬物の濫用(主にヘロイン)は,おそらく1970年代頃から始まったとされる1).ミャンマー政府は,1974年から薬物濫用者の治療,リハビリテーションや予防にのりだしたが,1980年代後半からのHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染の広がりは隣国をも含めて,主要な新しい感染疾患として社会問題化するに至った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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